
awsには独自の監視サービスが存在します。初心者はawsの監視サービスも他社が提供する監視サービスも変わらないのではないかと考えているかもしれません。しかし、awsを運用するにあたってはawsが独自に提供している監視サービスの方が相性が良いのです。
そのためawsを上手く運用するためには、awsの監視サービスについて理解しておく必要があります。そこで今回はawsの監視サービスについて紹介していきます。
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awsには3つの監視サービスがある
awsには3つの監視サービスがあります。「Cloud Watch」、「Cloud Watch Logs」、「Cloud Watch Events」の3つがawsの独自の監視サービスです。この3つの監視サービスは名称は似ていますが、それぞれに異なった役割があるので用途も異なってきます。
「Cloud Watch Logs」も「Cloud Watch Events」も「Cloud Watch」をベースにしたサービスではありますが、内容は別物であるため3つとも違うサービスだと認識しておくのが重要になります。
CloudWatchはリソースを監視できる
「Cloud Watch」はリソースを監視してくれるサービスになります。CPUやメモリ、ストラテジーなどの複数項目をグラフ化できます。グラフ化したものでダッシュボードを作成できるため、データの可視化や比較が行いやすいというメリットがあります。
よく使われているものは標準メトリクスとして用意されているのも魅力的なポイントだと言えます。「Cloud Watch」のもう1つの特徴が利用料金の監視もできることです。awsは状況に応じて利用するサービスを変更できるというメリットがあります。
そのため経営状況と照らし合わせたときに利用料金が膨らんでいる場合は、何かのサービスの利用を中止することも必要になるでしょう。そこで役立つのが利用料金の監視システムです。監視システムがあることによって、利用状況と利用料金のバランスを考えやすくなり、今必要なサービスだけを残しやすくなります。
また「Cloud Watch」のサービスでは監視するだけでなくリソースの状況に応じてメールの送信や再起動、AutoScalingといったアクションを起こせるのも魅力的なポイントだと言えます。
ログを集めて監視してくれるのがCloudWatchLogsの特徴
ログを集めて監視してくれるのが「Cloud Watch Logs」の魅力的なポイントだと言えます。Amazon LinuxやRedHat、Windowsなどの様々なOSのログを集められるのが良いポイントです。
それぞれのOSのログを取得できるため、どのOSからのアクセスが多いかをチェックできます。OSのログをチェックできれば、どのOSに向けたサービスの提供が良いかを考えやすくなるでしょう。OSだけでなくアプリケーションのログにも対応しています。
どのアプリケーションが利用されているのかが分かりやすくなるため、人気のアプリケーションに対してのアプローチを考えやすくなるでしょう。またキーワードを設定してればアラートでの通知を行ってくれるのも良い要素の1つです。
このアラート通知の機能を使えば、アプリケーションやOSがエラーログを出してしまった場合に、管理者にメールで通知してもらえるようになります。エラーログの通知を受け取ることができれば、ログ関連での不具合に対して素早い対応が行えます。
素早く対応ができればユーザーからの評価が下がりにくくなるでしょう。
awsの独特な監視サービスが特徴のCloudWatchEvents
「Cloud Watch Events」はAPIのイベントをトリガーにして、何かしらのアクションを指示できるというサービスになります。他のクラウドサービスにはないawsの独自サービスであるため、用途を理解できていない人もいるかもしれません。
awsでは様々な情報の処理をAPIで行っています。そのため監視サービスを使って何かしらのアクションを起こすときの起点としてもAPIが利用されています。分かりやすい例で挙げるとすれば、コンソールに特定のユーザーがサインインしたときにアラート通知を行うように指示しておくことで、特定のユーザーがサインインしたときにメールで通知を行ってくれます。
怪しいユーザーが不正にサインインしていることも監視できるため、外部からの不正アクセスやサイバー攻撃に対する対策が立てやすくなるという魅力があります。「Cloud Watch Events」ではトリガーとなるイベントが豊富に用意されています。
ステータスに関する異変があれば通知を行ってもらえるサービスやスケジュールに関する情報を知らせてくれるサービスもあります。SNSとの連携も可能になっているのが魅力的なポイントでしょう。
3つの監視サービスを利用することのメリット
この3つの監視サービスを利用することで得られるメリットとして、異常な状態を検知できることが挙げられます。awsを運用している中で何かしらの異変が起きることは珍しくありません。しかし、その異変は自分だけでは見つけにくい部分もあります。
その見つけにくい部分の異変を検知してくれるため、不具合やバグの修正が素早く行えるというメリットが得られます。他のクラウドサービスで提供されている監視サービスの中にはセットアップが必要なものもあります。セットアップの内容によっては複雑な作業が求められるものもあるため、敷居が高いイメージもあるでしょう。
それに対してawsの監視サービスはセットアップが不要であるため、気軽に監視サービスを利用できます。awsの監視サービスは異常な状態を検知するだけでなく、自動で復旧作業を行ってくれるというメリットもあります。
そのため復旧作業に使う予定であった時間を別の作業に使えるという魅力があるでしょう。自動での復旧作業であるため、手作業での復旧作業よりもミスが少ないという利点も得られます。
寝ている間も監視してもらえる
人間が監視を行う場合、時間の限界があります。睡眠時間は自分の目で監視できないため、その期間に何か起きた場合には対応が遅れる可能性があるでしょう。夜間の監視も行いたい場合は人員を雇うケースもありますが、これではコストが高くなります。
そこで役立つのがawsの監視サービスです。awsの監視サービスであれば365日24時間いつでも監視してくれます。
自分が睡眠を取っている間も監視を行ってくれるだけでなく、睡眠中に起きた異変を検知して復旧作業も自動で行ってくれます。放置しておいても勝手に復旧作業を行ってもらえるため、サーバーに対する不安を抱えたまま眠るということもありません。
awsの監視サービスをフル活用しよう

awsの監視サービスを使えばawsのサーバーで起きている問題を可視化できます。そのため改善すべきポイントを見つけやすいでしょう。改善ポイントが明確になれば、より良いawsの運用が行えるようになります。awsの監視サービスを全て利用する必要はありませんが、awsの監視サービスをフル活用できれば、より良いビジネスモデルの構築もできるようになる可能性が高いです。
利用して損することはないため、まずは使ってみると良いでしょう。
関連情報(aws運用監視 ... CloudCREW)https://managed.gmocloud.com/managed/